
長年ご愛用いただいていた三菱ケミカル「ヒシチューブ(ヒシライト)」シリーズですが、生産終了に伴い、「代替品は何があるのか」「今まで使っていたものに近いものはどれか」というお問い合わせをいただいております。
弊社では、ヒシチューブ(主にIE・GE)のお取り扱いがございましたので、突然の生産終了でお困りの方も少なくありません。本記事では、弊社が代替品としてご案内している住友電工「スミチューブ」について、なぜおすすめしているのか、どのシリーズを選べばよいのかを整理してお伝えします。
※最終的な採用判断は必ずお客様自身で行っていただくことをあらかじめご了承ください。弊社では実際の使用環境やお客様の要求仕様まで把握しきれないため、あくまで「目安」「方向性」としての情報提供となります。
*弊社ネットショップでは、在庫品に限りヒシライト[ヒシチューブ(GE)]を販売中。在庫限りとなります*
1.ヒシチューブとは

ヒシチューブは、熱を加えると収縮するプラスチック製のチューブで、電池やコンデンサといった電子部品の絶縁、配管・棒状製品の保護や装飾、識別表示など幅広い用途で使われてきました。
弊社で多く取り扱っていた代表的なタイプは次の2つです。
・ヒシチューブGE:硬質ポリ塩化ビニル系。用途に応じて折径・肉厚を細かく選べる受注生産品で、絶縁・包装用途を中心に使われていました。
ヒシチューブをお使いのお客様の中には、材質や機能性に強いこだわりはなく "収縮による固定・保護" だけを目的として使用されているお客様もいらっしゃいます。そのため、弊社でよくご用命いただく製品の中から、近しいものをご提案いたします。
2.代替品として「スミチューブ」をご案内する理由

弊社では代替品として、住友電工(住友電工ファインポリマー)の「スミチューブ」シリーズをご案内しています。理由は次の通りです。
・熱収縮チューブとして国内で広く使われており、実績・信頼性が高い
・UL規格・CSA規格などに対応したシリーズがあり、ヒシチューブVWのような難燃用途にも対応できる選択肢がある
・弊社で在庫・取扱実績があり、お客様にもご満足いただいている
・ヒシチューブIE・GEで使われていたサイズに近い呼称サイズが揃っている
ヒシチューブがポリ塩化ビニル(PVC)系であったのに対し、スミチューブの主要シリーズ(A・B2・F(Z)・F2(Z))はポリオレフィン樹脂を主原料としています。材質そのものが異なるため、収縮率や耐熱温度などの特性に差があります。この違いを理解いただいた上で選定いただくことが重要です。
3.スミチューブ各シリーズの特徴(A/B2/F(Z)/F2(Z))
弊社で主に取り扱っているスミチューブは、A・B2・F(Z)・F2(Z)の4種類です。それぞれの特徴を簡単にご紹介します。
スミチューブA
ポリオレフィン樹脂製の標準的なタイプです。連続使用可能温度は-55~105℃で、内径収縮率は約40%程度です。電線端末絶縁や部品保護など、一般的な用途に幅広く使われています。ヒシチューブGE・IEからの置き換え候補として、まず検討されることが多いシリーズです。
スミチューブB2
A系と同じくポリオレフィン樹脂ですが、連続使用可能温度が-55~135℃と高く、内径収縮率も50%以上と大きいのが特徴です。耐熱性をより重視する用途や、太径への収縮量を多く必要とする用途に向いています。
スミチューブF(Z)・F2(Z)
いずれも難燃性を備えたシリーズで、UL224規格に対応しています[F2(Z)はCSA規格にも対応]。塩素系難燃剤や特定臭素系難燃剤(PBDE、PBB)を使用していない点も特徴です。F(Z)は連続使用可能温度-55~105℃、F2(Z)は-55~125℃と、F2(Z)の方がより高温環境向けです。いずれも柔軟性があり、電線端末・接続部の絶縁・保護、抵抗やコンデンサ等の絶縁保護といった用途に使われています。難燃規格が必要な現場、もしくはヒシチューブVWのように難燃性を重視されていたお客様には、F(Z)・F2(Z)系が代替候補として近いといえます。ただ、チューブ表面に文字印字があるため、印字を行い使用する場合は不向きかもしれません。
4.用途別の選び方

代替品選定にあたっては、必ず以下のような「用途」を確認させていただくようにしています。同じ「収縮チューブが欲しい」というご依頼でも、用途次第で適したシリーズが変わるためです。
- 電線・ケーブルの端末絶縁、結束:標準的な絶縁性能で足りることが多く、まずはスミチューブAをご検討いただくケースが多いです。
- 難燃性が必要な現場(UL・CSA規格対応が必要な機器など):F(Z)・F2(Z)系をご案内します。特に高温になりやすい箇所はF2(Z)が候補になります。
- 比較的高温環境での使用、耐熱性を重視したい場合:B2系をご検討いただきます。
- 装飾・識別表示・包装目的(電気的な絶縁性能が重視されない用途):色や仕上がりの見た目を優先し、在庫状況に応じてご提案します。
ここで重要なのは、「これまでヒシチューブで問題なく使えていたから」という実績だけで判断せず、改めて使用環境(温度、屋外/屋内、難燃規格の有無、結露や薬剤への接触など)を確認いただくことです。材質がPVC系からポリオレフィン系に変わることで、耐薬品性や柔軟性の感触が変わる場合もあります。
5.サイズ選定の考え方
ヒシチューブとスミチューブでは、サイズの表記方法(折径表記か内径表記か)や収縮前後の寸法の考え方が異なるため、単純な型番の読み替えだけでは適合しないことがあります。実際に被覆したい対象物の外径サイズを測っていただき、収縮前のサイズに対象物が入ること、収縮後のサイズが対象物の外径より十分小さく仕上がること、の両方を確認いただくようお願いしています。
また、色についても在庫状況やシリーズによって扱える色が異なります(白・黒・赤・青・黄など)。これまでの色にこだわりがある場合は、その色が現在取り扱い可能かどうかを事前に確認することをおすすめします。
6. 最終判断はお客様で

ここまで、ヒシチューブの代替品としてスミチューブをご案内する理由と、シリーズごとの特徴、選び方の考え方をお伝えしてまいりました。繰り返しになりますが、最終的にどのシリーズ・サイズを採用するかの最終判断は、お客様ご自身で行っていただく必要があります。弊社では、お客様の使用環境や要求仕様を完全には把握できないため、ここでご紹介した内容はあくまで選定の参考としてご活用いただければと存じます。可能であれば、サンプルなどで実際の収縮具合や仕上がりを事前にご確認いただくことを強くおすすめします。
ヒシチューブの代替品をお探しの方は、まず「どのような用途で使用されているか」「取り付ける電線の外径サイズ」をお知らせください。用途を伺うことで、スミチューブA・B2・F(Z)・F2(Z)の中から、より近い候補をご提案させていただきます。
電線の絶縁や保護だけでなく、ブランディングの用途としてもご採用いただいております。
どうぞお気軽にご連絡ください。
🔹 お問い合わせ先
TEL:078-992-1114 営業時間 8:45~17:30(12:00~12:45を除く)
「ヒシチューブ生産終了の代替品はどれを選ぶ?を見て」とお伝えいただくとスムーズです。
🔹 お問い合わせフォームなら24時間受付中!
右記ボタン[お問い合わせ]より【ヒシチューブ生産終了の代替品はどれを選ぶ?を見て】とご連絡ください。その際、取り付ける電線の外径サイズ、色、印字の有無(印字内容)、カット長 等を簡単にご記載いただけますと幸甚です。
皆さまからのご連絡お待ちしております。
▶在庫品に限りヒシライト[ヒシチューブ(GE)]を販売中!販売ページはこちら 在庫限りとなります。
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