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グラフィックパネル(モザイクパネル)とは?液晶にはない監視盤の強みと選ばれる理由

スーパーモザイク

グラフィックパネルとは、建物や工場、プラントなどの中央監視室において、設備全体の配管や系統、回路図を大きな板(パネル)の上に描いて状態を視覚的に表示する監視盤のことです。排水機場の監視室、上下水道の中央監視室、交通管制センター、発電所や変電所など、24時間365日の監視業務を支えてきた「グラフィックパネル」。ミミックパネル、グラパネとも呼ばれ、業界に長く携わってきた方であれば一度は目にしたことがあるはずです。

液晶ディスプレイが普及した現在、新規の監視盤は液晶方式が主流になりました。しかし、今もグラフィックパネルを使い続けている現場は少なくありません。モザイクパネル(モザイク式ルミブロックパネル)、アクリル式グラフィックパネル、鉄板シルクスクリーン印刷式などのバリエーションがありますが、その中でも最もモザイクパネル方式がユーザー様から選ばれています。この記事では、モザイクパネルが今なお選ばれ続けている理由と、どんな場面で検討する価値があるのかを整理します。


1. モザイクパネルとは

モザイクパネル

モザイクパネルは、モザイクタイル方式を採用した静止式監視盤です。彫刻・塗装を施したタイルの静止部分と、専用表示機器の明滅によるコントラストで、監視対象の状態を一目で把握できるようにする仕組みです。上下水道の状態監視、電力会社の系統監視、交通管制センター、ビル管理システムなど、社会インフラの現場で長年採用されてきました。

2. 液晶にはないモザイクパネルの強み

① 優れた視認性

彫刻・塗装を施したタイルの静止部分と、専用表示機器の明滅によるコントラストで、監視対象の状態を一目で把握できます。液晶などの映像方式と比較して、輝度のムラや常時発光による目の負担が少なく、長時間監視するオペレーターの疲労軽減につながります。24時間体制の中央監視室では、この差が現場の負担軽減として効いてきます。

省電力化が進んでいる

高輝度LED素子を組み込んだ専用表示灯のラインナップがあり、中でもHLシリーズは従来品に比べて約80%の省電力化を実現しています。「古い設備だから電気代がかさむ」というイメージは、表示灯の更新だけで解消できる場合があります。

一部だけの改修・絵柄変更がしやすい

監視対象に変更があった場合も、パネル全体を入れ替えるのではなく、タイルの絵柄部分だけを差し替えることで対応可能です。全面リプレイスに比べて費用と工期を抑えられるのは、既存設備を持つ現場にとって大きなメリットです。

連続稼働に強い

24時間連続点灯の現場では、モザイクパネルの構造的な強さが活きます。液晶モニターやパソコンOSの更新サイクルに悩まされている現場ほど、検討の余地があります。

災害時にも情報が消えない

モザイクパネルは耐震性に優れており、地震の多い日本でも故障しにくく、緊急時の災害復旧に寄与してきた実績があります。さらに、停電でLEDが消灯した場合でも、彫刻・塗装された絵柄そのものは見えなくなりません。停電=画面が真っ暗になる液晶方式とは違い、最低限の状況把握ができるため、二次災害の回避につながります。電力・上下水道・防災拠点など、「止まってはいけない」現場ほど、この特性が評価されています。

20〜30年使える長寿命設計と、既設筐体を活かした更新

定期的なランプ交換や輝度調整がほとんど不要で、電源などの部品交換により延命しながら20〜30年使われている実績があります。また、独自の構造設計により既設の筐体をそのまま流用した更新が可能なため、「壊れてもいないのに全部作り直す」ような無駄なコストをかけずに、表示灯やインターフェースだけを最新のものに入れ替えることができます。予算が限られる更新案件にはこの選択肢が向いています。

3. 用途に合わせたカスタマイズが可能

モザイクパネルは「固定の絵柄と表示灯」だけの製品ではありません。現場の要望に合わせて、いくつかの拡張が可能です。

  • スーパーモザイク(LEDドット表示):16×16ドットのLED素子を組み込んだ表示器で、文字や図表、絵柄をドットで表現できます。青色LEDを加えたフルカラータイプもあり、モザイクの静止部と組み合わせることで、より動的な情報表示が可能になります。
スーパーモザイク
  • LCD埋め込み型のハイブリッド構成:液晶モニターをモザイクパネルと同じ高さに埋め込むことで、固定表示と動的な可変表示を1つのパネル上に共存させられます。監視盤全体を大型化せずに、必要な部分だけ液晶の柔軟性を取り入れたい場合に向いています。
LCD埋め込み型モザイク
  • カットレス数字表示器:工具なしでワンタッチ着脱できる専用の数字表示器もあり、現地での改修や部分入れ替えにかかる時間を短縮できます。
カットレス数字表示器
  • ルミリンク:上位システムとのI/Fをスマートにまとめるコントローラです。TCP/IP又はRS232Cで上位制御装置と通信し、LED状態・故障表示、数字表示、文字表示の各ドライバを分散配置することにより、システム間やパネル内配線を短くスッキリさせ、保守性を向上させます。大規模システムに適しています。
ルミリンク

「モザイクか液晶か」の二者択一ではなく、既存のモザイク設備を活かしながら必要な部分だけ最新の液晶モニター等の表示方式を組み合わせる、という選び方ができるのも強みです。液晶モニターだけでなく、縦型指示計等のアナログ計器や押し釦SW(自社ラインナップあり)の取り付け等、お客様の用途に合わせたカスタマイズが可能です。

  • 発電所・変電所・上下水道などの中央監視制御室で、見やすく使い慣れた既存のモザイクパネルを今後も使い続けたい
  • グラフィックパネルを使いたいが、将来的な設備増設などでレイアウト変更や絵柄の追加予定がある
  • 長寿命、省電力、メンテナンスフリーなシステムでランニングコストの削減を図りたい
  • 24時間稼働の監視室で、オペレーターの視認性・疲労軽減を重視したい
  • 災害により停電や通信遮断された際に、パネルで施設全体をバックアップしたい
  • 既設の筐体を活かして更新コストを抑えたい、納入後20年以上が経過した監視設備のご担当者

▶交通管制センターの導入事例はこちら

5. まずはお気軽にご相談ください

弊社は電力会社の監視システム、警察の交通管制、道路公団の管制設備など、数多くのグラフィックパネル(モザイクパネル)を手がけてきました。既存設備の保守・部分改修から新規のご相談まで、お気軽にお問い合わせください。

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