【ハーフカットで変わる作業効率】マーカーチューブの半切りとは？

配線識別の現場で線番を明確にするために使われているマーカーチューブ。制御盤や機器の製作、電気工事など、配線作業には欠かせない存在です。修繕や点検の際にも、作業者が安全かつ効率的に作業を進めるために役立ちます。
しかし、マーカーチューブを実際に使用されている方であれば、次のような経験を一度はされたことがあるのではないでしょうか。

「あれ？順番がバラバラになってしまった…」

大量の配線に連番のチューブを通していたとき、作業の途中で順番を取り違えたり、番号の向きを間違えたりしてしまい、やり直しが発生してしまった。
「番号と文字の向きを確認し忘れていた…」
「大量の仕分け作業で疲れて集中力が続かなかった…」

こうした小さなミスが、予定以上の時間を奪ってしまうのです。

「細く小さいチューブって、どうしても扱いにくい…」

内径2.0Φの極細チューブを使っていたとき、バラバラの状態では静電気でチューブ同士がくっついてしまい、１つを指先でつまむにひと苦労。さらに小ささゆえに作業中に手から落ち、紛失してしまうことも。
「これじゃあ効率が悪い…」

そんな不便さを解決するために生まれたのが「ハーフカット」です。
今回は、ケーブルの識別に欠かせないチューブの”ハーフカット（半切り）”について当社のこだわりと共に簡単にご紹介します。

【目次】

１．ハーフカット（半切り）とは？
２．ハーフカットで実感できる3つの便利ポイント
３．当社のハーフカットが特別な理由
４．対応サイズについて
５．お客様の声
６．まとめ ― 小さな工夫で、大きな違いを

１．ハーフカット（半切り）とは？

通常のマーカーチューブカット品は「全切り」と呼ばれ、1個1個が完全に独立した状態で納品されます。それに対し「ハーフカット品」は、切れ目が入っており、チューブ同士が繋がった状態で納められます。 使うときは手で簡単にちぎって1個ずつ使用できる のが特徴です。

２．ハーフカットで実感できる3つの便利ポイント

（１）連番印字で迷わない

「1」「2」「3」など指定の順番にチューブが繋がっているため、配線作業の途中で順番や挿入方向を間違う心配がありません。取り違えや探す手間がなくなり、効率的に作業が進みます。

（２）細径チューブも扱いやすい

静電気でくっつきやすいΦ2.0などの小さなチューブも、ハーフカット品ならまとまった状態で取り出せます。管理がしやすく、紛失リスクも大幅に減らせます。

（３）作業スピードがぐんと上がる

必要な順番でサッとちぎって使えるため、「次はこの番号」と探す手間がありません。小さな時短の積み重ねが、全体の作業効率を大きく向上させます。

３．当社のハーフカットが特別な理由

「それなら印字機のハーフカット機能を使えばよいのでは？」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。実際、多くの印字機にはハーフカット機能が備わっています。
しかし、機械の設定だけでカットした場合、
・手でちぎりにくい
・切り口が不揃いで見た目が悪い
といった課題が生じやすいのです。

当社では、チューブごとに刃の圧力を一つ一つ調整し、
◎手でスムーズにちぎれる
◎切り口がきれいで美しい
という仕上がりを実現しています。
ただチューブを提供するだけでなく、「現場で気持ちよく使えること」を最優先に考えた結果が、当社のハーフカット品なのです。

４．対応サイズについて

当社のハーフカット対応サイズは 内径2.0Φ～10Φ までです。この範囲であれば安定した品質をお届けできます。それ以外のサイズについてもご相談いただければ、可能な限り対応いたします。

５．お客様の声

実際にご利用いただいたお客様からは、こんな声をいただいています。
「連番でそのまま使えるのが便利。作業がスムーズになった」
「細いチューブが静電気でくっついたり、落としてしまったりするストレスが減った」
「手でちぎりやすく、切り口がきれい」
小さな違いですが、現場の人にしかわからない“使いやすさ”が確かにあるのです。

６．まとめ ― 小さな工夫で、大きな違いを

マーカーチューブのハーフカットは決して珍しい技術ではありません。
しかし、「順番がバラバラにならない」「細かい部材を探さなくていい」「手で簡単にちぎれる」といった小さな便利さが、現場の作業効率と品質を大きく変えます。
また、当社のハーフカット品はチューブに合わせて刃の圧力を調整するという個別対応により一般的なハーフカットと比べスムーズにちぎれ、切り口がキレイを追求した製品です。
“配線識別をもっと快適に”――その想いを形にしたのが、当社のハーフカット品です。
ぜひ一度、その使いやすさを体感してください。