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【保存版】EAR社のグロメット・ブッシング・マウントの違いとは?用途別にわかりやすく解説

機械装置や筐体設計において、「振動」「騒音」「衝撃」は常に頭を悩ませる問題です。
そこで活躍するのが、EAR社の防振部品であるグロメット・ブッシング・マウントです。
しかし、いざどれを選ぼうかと考えたとき下記のような疑問が浮かぶのではないでしょうか。

  • グロメットとブッシングの違いがよくわからない
  • マウントはどんな場面で使うの?
  • リブ付き・非対称といった形状の意味が不明

この記事では、EAR社製品におけるそれぞれの役割・違い・形状バリエーションの意味をわかりやすく整理します。


1.グロメットとは

グロメットG-412-1
G-412-1

グロメット(Grommet)は、「主に”ねじ締結部”や”筐体・パネル貫通部”に用いられ、振動・衝撃・共振の伝達を低減するための防振・制振部品です。機械的な動きを抑制するためによく使用されます。幅広い機器に対応し、取り付けも簡単です。

■特徴

  • 高減衰性の材質で作られており、機械を振動やショックから守ります
  • 共振が起こりやすい周波数帯でも、振動の増幅を抑え、周期的な振動や突発的な衝撃から機器を保護します
  • 振動・ショック後にすぐ復元し、システムは元の均衡状態に戻ります
  • 使用環境温度に合わせて3種類の材料から選択可能で、最も適したものを選ぶことで最大の効果を発揮します

■利点

  • 最小限の動揺スペースで機器を保護します
  • 耐久性と防振性能に優れたイソダンプ(ISODAMP)材を採用しています
  • 取り付けるために設計されており、キャビネットやフレームにそのまま取り付け可能です

■用途

  • コンピューター、ディスクドライブ、プリント基板、プリンター、周辺機器、医療機器、OA機器、研究用精密機器などのショック・ノイズ・振動・揺動のコントロール
  • ポンプ、低出力モーター、小型機械などの振動隔離

ポイント:そのまま取り付けOK。機器の振動や衝撃を吸収・緩和し、安定性を保つ

グロメット使用イメージ
グロメット

2.ブッシングとは

ブッシングB-435-2
B-435-2

ブッシング(Bushing)は、「2個1組で 々な厚さの板を挟み込み、共振・跳ね返り・ショックなどをする防振部品」です。

ブッシング
ブッシング

■特徴

  • 2個1組のデザインで、色々な厚さの板を挟むことができ取り付け簡単で使いやすい
  • インダンプ材を使用しており、振動やショックを効果的に吸収します
  • リブ無しは、スペースが限られたところで衝撃を和らげたり、振動を伝えないようにしたりします
  • リング状ワッシャーで薄い板にも対応可能です

■利点

  • 簡単に取り付け・取り外し可能で作業効率が高いです
  • 低周波振動や衝撃を吸収し、機器の寿命を延ばします
  • 耐久性と防振性能に優れたイソダンプ(ISODAMP)材を採用しています
  • 幅広い環境温度に対応し、安定した性能を発揮します

■用途

  • 精密機器や電子機器の防振・防ショックに最適です
  • コンピューター、ディスクドライブ、プリンター、医療機器、OA機器など。ポンプや小型モーターなどの振動隔離にも適用します
  • 研究用機器や産業機械でのショック・ノイズ・振動対策として

ポイント:「グロメットでは対応できない厚み」に対して挟んで対応できる

ブッシング 使用イメージ
ブッシング

3.マウントとは

マウントパッド(PSA付)MP-512
MP-512

マウント(Vibration Mount)は、「回転や往復運動により起こる振動が増幅するのを防ぐことで機器の損傷を防ぐ防振部品」です。広い荷重範囲と高減衰性で、産業から精密機器まで幅広く活用できます。

■特徴

  • 回転や往復運動による振動で発生するハーモニック(共振)周波数と増幅を、高減衰性の材質で抑制します
  • スキッドしないデザインで、振動による「動き回り」がなく、ボルト固定が不要です
  • 荷重範囲が広い:2.26kg~317kg対応するものまであります
  • 固有振動数 20~50Hzに向くようにに設計されている
  • 取り付け簡単:ネジ固定タイプや粘着剤(PSA)付きタイプあり

【利点】

  • 装置の損傷防止:共振や過度な振動による破損リスクを低減します
  • 手間とコスト削減:追加の固定具が不要で、設置が容易です
  • 幅広い荷重対応で、様々な機器に使えます
  • 省スペース設計で、取り付けが簡単に行えます

■用途

  • 小型機械装置からエンジン発電機まで幅広く対応します
  • 回転機器や往復運動機器の防振・防ショックに最適です
  • 産業機械、精密機器、エネルギー関連装置など、あらゆる用途で使用可能です

ポイント:「装置全体の振動対策」を担うのがマウントの役割

マウント足 使用イメージ
マウント足

4.リブ付き/リブなしの違い

下の写真のように突起状のものが付いている場合は「リブ付き」、付いていなければ「リブなし」となります。

グロメット リブ付き
グロメット リブなし

EAR社の防振部品 グロメットブッシングには「リブ付き」「リブなし(スムース)」タイプがあります。

種類特徴
リブ付き縦方向への堅さが柔らげられている
・外側リブ:タテ方向(X軸)の硬さが和らげてある
・内側リブ:ヨコ方向(Y軸)の硬さが和らげてある
リブなし形状的に強く、高温の使用でも安定している
・同寸法のリブ付きと比較して、硬度が堅い
・クリープ(変形)が少なく、過荷重にも耐える

5.対称型/非対称型の違い

上下左右が同じなら「対称型」、異なる部分があれば「非対称型」となります。

グロメット リブなし 対称比較

[対称型]

  • 上下・左右が同じ形状
  • バランスよく荷重を受けられる
  • 標準的な構造

[非対称型]

  • 片側だけ厚み・硬さ・形状が異なる
  • 振動方向が一方向に偏っている機器に最適
  • 設計条件が特殊な装置に向いている

6.EAR社製 防振部品の分類まとめ

分類主用途
グロメット装着防振(主に機器に取り付けて振動・衝撃を吸収する)
ブッシング部品間防振(板を挟んで取り付けるタイプ、簡単装着で板厚を選ばない)
マウント装置全体の防振(荷重対応が広く、固定具不要で大型機器にも対応可能)

EAR社の防振製品は、単なる「ゴム部品」ではなく、
振動の伝わり方・荷重・設置環境に合わせて設計された“機能部品”です。
選定の基本は以下の3点です:
✅ 機械的な動きの抑制なら「グロメット
✅ パネルやフレームの厚みがグロメットでは合わない、板を挟み込んで振動抑制したいなら「ブッシング
✅ 機械全体の防振なら「マウント
さらに「リブ付き/なし」や「対称/非対称」を組み合わせることで、最適な防振設計が可能になります。

本記事の内容は、EAR(E-A-R™)社が公開している製品カタログ・技術資料をもとに掲載しています。

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