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【制御盤配線】マーカーチューブ通し忘れ対処法|線番を後付けする方法3選

KTD-100/マークバンド/レーザーマークバンド

制御盤の配線作業をしていると、こんな経験はありませんか?
・線番が印字されたマーカーチューブを通してから結線するはずだった
・しかしチューブを通さずに結線してしまった
・すでに結線が完了しており配線をやり直すことができない

制御盤の配線では、電線の識別のために線番表示は非常に重要です。
しかし現場ではあらゆる作業に追われており、うっかりチューブを通し忘れてしまうこともあります。
そんなときに役立つのが、電線を外さずに後付けできる配線標示材です。
この記事では、制御盤配線の現場でよく使われている配線標示材の中から【後付けで線番を表示する3つの方法】をわかりやすく解説します。


制御盤配線でマーカーチューブを通し忘れる問題

■なぜ線番表示が重要なのか

制御盤の配線では、電線の識別のために線番表示を行います。
これは主に次の目的があります。
・回路を識別するため
・図面と配線を照合するため
・メンテナンスや点検をしやすくするため

■線番がないと起こるトラブル

線番表示がない状態の配線は、次のようなリスクがあります。
・修理や保守に時間がかかる
・誤配線の原因になる
・作業効率が低下する
特に制御盤は、数十本~数百本の配線があるため、線番表示は必須です。

■現場でよくある通し忘れミス

制御盤の配線では通常、 マーカーチューブを電線に通してから結線する という手順になります。
しかし実際の現場では、
・作業が急いでいる
・複数人で作業している
・配線ルートが複雑
などの理由から、 チューブを通さずに結線してしまう というミスが発生することがあります。
この場合、結線を外してやり直すのは現実的ではありません。
そこで必要になるのが、後付けで線番を表示できる方法です。

配線後でも線番を付ける方法はある

■電線を外さずに線番を付ける方法

配線をやり直さなくても、 電線に線番を表示する方法はいくつかあります。
その中でも、制御盤配線の現場でよく使われるのが次の3つです。
・ワイヤーマーク
・マークバンド
・レーザーマークバンド
これらはすべて、結線された電線にも取り付けできる配線標示材です。

■後付け線番の種類

それぞれの特徴を簡単にまとめると次の通りです。

方法特徴
ワイヤーマーク電線に巻き付ける
マークバンドC型でスライド装着
レーザーマークバンド自由印字可能

用途や作業条件によって、最適な方法は変わります。

方法① ワイヤーマーク(巻き付けタイプ)

ワイヤーマーク 電線巻き付け
ワイヤーマークKTD-100

ワイヤーマークは、電線に巻き付けて使用する線番表示材です。
結線された電線にも後付けできるため、後付け線番の定番製品として広く使われています。

■ワイヤーマークの仕組み

ワイヤーマークは、特殊加工綿布でてきており、電線に巻き付けることで線番表示を行います。
粘着剤が付いているため、巻き付けるだけでしっかり固定できます。

※型式によって材質は異なります。
・KTD-100/110・・・特殊加工綿布
・KTDー200N・・・ポリフッ化ビニル

■メリット

・電線に巻き付けるだけで線番表示できる
・4段印字でどこからでも線番を確認できる
・特殊な工具や技術が不要
・電線サイズの影響を受けにくい
・長期使用でも安心

印字品と無地品の2種類があり、無地タイプであれば マジック等で手書き、不滅インキで押印ができるため、現場で状況に合わせて線番を表示することが可能です。

■注意点

特注品をご希望の場合は、版下代や刃型代、ロットが発生する。

■向いている用途

・コストを抑えたい
・電線サイズがバラバラ(外径25mm以内で)
・大量に使用する
・汎用的に使いたい

方法② マークバンド(C型タイプ)

マークバンド取付
マークバンド

マークバンドは、C型の樹脂マーカーです。
ガイドとなる棒(串)からスライドさせて電線に取り付けます。

■マークバンドの仕組み

マークバンドは電線を挟み込む形状のため、結線された電線にも簡単に取り付けることができます。

■メリット

・スライドするだけで取り付け可能
・誰でも簡単に扱える
・文字がくっきりして読みやすい

文字は 彫刻文字+墨入れ になっているため、識別しやすいのが特徴です。

■注意点

・手書き対応はできない
・特殊文字の印字は不可
・型番によって適用電線サイズがあり、電線の外径サイズによってはフィット感に差がある

■向いている用途

・視認性を重視したい
・シンプルな線番(数字・記号)で十分
・作業性を重視したい

方法③ レーザーマークバンド

レーザーマークバンドは、マークバンドにレーザー印字を施した製品です。
自由度の高い印字が可能なため、線番だけでなく幅広い用途での活用が期待されます。

■レーザーマークバンドの仕組み

C型マークバンドに対してレーザーで直接印字を行います。
インクではなく発色による印字のため、耐久性にも優れています。

■メリット

・数字、アルファベット、記号など自由に印字可能
・QRコードやデータマトリックスにも対応
・管理用途(トレーサビリティ)にも活用可能
・レーザー印字で自然で見やすい仕上がり

■注意点

・個別製作のためコストがやや高い
・1コマに印字できる文字数には制がある

■向いている用途

・複雑な線番(英数字の組み合わせ)
・QRコードなどを使った管理
・作業効率を重視したい現場

【比較表】

項目ワイヤーマークマークバンドレーザーマークバンド
後付け
コスト
視認性
自由印字×
作業性

※レーザーマークバンドは、取付する線番順に印字することが可能です。その為、作業効率を重視する現場には非常にオススメです。

最適な線番表示を選ぶフローチャート

どの方法を選ぶべきかは 線番内容や使用環境で変わります。

①使用環境で判断

耐熱120℃(使用温度範囲 常時-20~90℃)が必要か
⇒必要であれば【ワイヤーマークKTD-200N】一択となる
⇒必要でない、耐熱80℃以下ならば【ワイヤーマークKTD-100、110、マークバンド、レーザーマークバンド】のうちから選択

温度計

②線番の内容で判断

後付けする線番は 数字・アルファベット・±のうち1文字か
⇒1文字かつコストを抑えたければ【ワイヤーマーク、マークバンド】
⇒コストより作業性を重視するなら【レーザーマークバンド】

どれを選べばいいか迷う場合は、下記フローチャートで最適な後付け配線標示材を選定してみましょう!

後付け配線標示材 フローチャート

まとめ|配線ミスは「後付け線番」で解決できる

制御盤の配線では "マーカーチューブの通し忘れ "は誰でも起こり得るミスです。
しかし、
・ワイヤーマーク
・マークバンド
・レーザーマークバンド
といった後付けできる線番を使用すれば、配線を外さずに線番表示を行うことができます
それぞれ[コスト][作業性][視認性][印字自由度]に違いがあります。
現場の状況に合わせて最適な方法を選び、配線作業のトラブルをスマートに解決しましょう。

もし、
・後付け線番の選定
・電線サイズの相談
・特注印字
などをご検討の場合は、お気軽にお問い合わせください。

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