現実と仮想世界の境界をなくす? 大勢で同じMR映像を楽しめる大型MRディスプレイ「DeepFrame」
デンマークのRealfiction社が開発した、複数人で同じMR映像が楽しめる大型MR(Mixed Reality)ディスプレイ「DeepFrame」。ヘッドセットやスマートグラスなどは不要で、大勢で同じ映像を共有する次世代のMR体験を味わうことができる。
DeepFrameはミックスドリアリティディスプレイの新常識であり、あらゆるサイズと距離感で見るものが息をのむようなデジタル映像を体験できる、バーチャルレイヤーとしては世界最高峰のものです。
DeepFrameのディスプレイは、特殊な凹面の光学レンズで構成されており、そのレンズはフロアースタンドの上に載せられるか半永久的な展示を実現するためワイヤーで吊るされます。
DeepFrameのレンズの後ろに取り付けられたカーブ状のOLEDスクリーンは、レンズを通してHDや4Kのイメージと光を作り出し、最高のバーチャルコンテンツを認識できるというイリュージョンを創造します。
DeepFrame レンズ: 50kg
DeepFrame スタンド: 20kg
スタンドを取り付け後の総重量: 70kg
DeepFrame自体のサイズは64インチ(もしくは115 x 115cm)であり、ビルや山の表面のような大規模な場所でも、展示会やミュージアムのような狭い場所でも最適に活用できます。映像は視聴者のすぐ傍にあるかのように、あるいは何マイル先にでもあるかのように、その見え方を調整できます。 この技術はあらゆる工業製品に幅広く活用でき、どのようなものでも視覚化できます。
例えば新しい橋から、車、再建された廃城、都市の遥か上空に漂う等身大の宇宙船まで。
作動の仕組み
DeepFrameで使用される光学レンズは、高性能の宇宙望遠鏡と同じ方法で製造されています。唯一DeepFrameが違う点は、レンズが星ではなく人に対して向いていることです。カーブ状のOLEDスクリーンとDeepFrameの光学レンズ間の距離を調整することで、倍率をコントロールでき、それによりコンテンツのサイズとコンテンツが見える距離も同様に変えられます。 凹面の光学レンズはカーブ状のOLEDスクリーンから入る光を曲げ、非常に精密ではっきりとしたイメージのゆがみ創り出します。 つまり、DeepFrameのレンズとカーブ状のOLEDスクリーンの距離を少し調整するだけで、視聴者はバーチャル映像がより大きく遠くにあるかのように見ることができるのです。
64インチの大画面に広がる複数人でのMR体験
「DeepFrame」は、フルカラー4K映像に対応した64インチの大画面仕様で、ヘッドセットやスマートグラスなどは一切不要でMR映像を表示することが可能です。インタラクティブな3D画像を大きな窓のように見える光学ガラスに偏向する仕組みで、大規模なホログラムを投影を可能にしています。 大勢で目の前に広がるMR映像を同時に楽しむことができ、現実と仮想世界の境界をなくしたような新感覚のMR体験が味わえます。
新製品紹介イベントなどへ活用可能
CES2018でも紹介され話題を呼んだ「DeepFrame」ですが、10年近くに渡り、複数の人が実際の現実世界に埋め込まれた3D視覚体験を共有できるデバイスの開発に取り組み実現したという。現在、企業向けにすでに提供が開始されており、イベント会場での新製品紹介などへの活用が期待されている。 目の前の世界がバーチャルに変わっていく、新たなMR体験を体感してみてください。
大型MRディスプレイ「DeepFrame」の詳しい情報は以下よりご覧いただけます。